眠りの庭で

ひかりの届かぬ 庭の奥
眠るものたちの 吐息が揺れる
葉の上に残る 名もなき記憶
それは だれかの 夢のなごり

遠くで 水がこぼれる音
時間さえ ここでは眠ってる
わたしは まだ 歩いている
いつか見た やさしい手を探して

願いは 声にはならなくて
ただ まぶたの裏に浮かぶだけ
でもそれでいいと 風が言う
悲しみは いつか 歌になるから

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